私は靴が好きで履き心地などから本革を選んできました。私は外回りや店員をしていましたが、化粧品の外回りやドレス・セレクトアイテムを置くアパレルショップ店員でしたので黒の革靴一辺倒ではありませんでした。どっちかというと、カラフルなパンプスが多くて、スムースレザーやスウェード・ファーなどを使った靴もたくさん履きました。今回は、我が家の本革靴用お手入れグッズを紹介します。長いものだと7年も使用しており、ブラシやクロスのお手入れ方法も紹介します。
お手入れグッズと使い方【スムースレザー・ヌメ革・スウェード】
私の靴はスムースレザー・ヌメ革・スウェードが多いです。そんな愛用する靴のために集めたお手入れグッズです。主に「塗るアイテム・塗る道具・スウェード手入れ用アイテム」の3つに分けて紹介します。私はエナメル加工やアニリン加工の靴は好きじゃないので、それらには向いていません。
靴表面に「塗るアイテム」を紹介
まずは塗るアイテムからです。クリームは無色。クリーナーからワックスまで、塗布する順に紹介します。
- 一時期話題になったコロンブス社のカビ取りスプレー。全体に吹きかけてクロスで拭き取るだけ。スウェードやファーにも使っています。一方で着色剤や仕上げ剤を使用していない素仕上げ革や、スムースレザーには使えません。
- レザークリーナー。全体の汚れや前回手入れした時の靴クリームを取り除く。毛足の長い革、エナメル質・アニリン加工には使えない。出口がスポンジ状になっており、皮革全体に馴染ませた後クロスで拭き取る。
- コロンブス社のヌメ革専用クリーム。こちらも無色。「ヌメ革専用」とあるが、私はスウェード・エナメル以外の皮革ほとんどに使っている。
- 最後にワックス。こちらはコロンブスの無色のワックス。艶出しと言っても鏡面仕上げのようにトゥルットゥルにはなりません。
- スーツ用の黒パンプス用に黒色ワックスを。私は、全体には先程の無色のワックスを塗り、皮革に深い傷が付いたときだけ、色を補うために使っていました。その方が革のしなやかさが復活しました。
- スムースレザーは専用の防水クリームで仕上げ。
- 起毛革は防水スプレーを吹きかけ定着させる。乾いた皮革に使うこと。合成皮革にも使えるし、ムートンブーツもOK。
クロスやブラシなどの「塗る道具」はクリーム別・機能性別に買い揃える
クロスやブラシは、色や汚れが移らないようにクリーム別・機能性別に買い揃えています。といっても、どれも1000円以内で買えるコスパの良いものばかりです。汚れを払うのはブラシですが、クリーナーやクリーム、ワックスを塗り込む際はクロスでもブラシでもどっちでも構わないと思います。私はブラシよりもクロスの方が使いやすいので、5枚入りクロスなどを買っておき、汚れてきたら洗うなどしています。
- 砂埃を落とすのは柔らかいDASCO(ダスコ)の豚毛のブラシを使う。皮革も靴自体も傷みにくい
- 小回り効く馬毛ブラシ。豚と馬でも品種によって違いがあるらしく、こちらは私が持っている先ほどの豚毛ブラシよりもコシがある。無色ワックス用と黒色ワックス用を用意している。ピンポイントに色を置いてクロス拭きすると艶が出るし、皮革の縫い目や重なりはこのブラシで仕上げると均一にワックスが広がる。
- 3枚入りのクロス。クリームによって使い分けるため、私はいつも3セットまとめ買いします。防水スプレー以外のクリーナー・クリーム・ワックスは、このクロスで塗り広げます。
「スウェード用アイテム」
スウェードのお手入れグッズは他と区別して用意していました。ただ、できるのは汚れを落とすことと汚れをつきにくくすることくらい。ブラシ・防水スプレーは先程紹介したので割愛します。
- 部分的な汚れを取り除く消しゴムクリーナー
- スウェード・ヌバック等の起毛革と布を使ったスニーカーに使っているローションクリーナー。全体の汚れをとるためにブラシで馴染ませ、少量の水で洗い流します(私が使うブラシは普通の歯ブラシ)。完全に乾燥させたらブラッシングして、防水スプレーして完了って感じ。ムートンブーツにも使える
グッズのお手入れ方法【獣毛ブラシ・クロス・スポンジ】
お手入れに使うブラシやクロスはすぐに汚れますし、ワックスの色が簡単に移ってしまいます。なので、これらは汚れたらお手入れをします。
獣毛ブラシのお手入れには「熱湯とタオル」
まず最初に、クレンジングやシャンプーは使わないでおきましょう。獣毛の特性が失われてしまいます。本物の動物の毛を木材に埋め込んだ獣毛ブラシを使用しており、汚れや色が移ってきたときにブラシのお手入れをすると言いました。その方法とは、熱いお湯を含ませたタオルに毛先をあてて擦るという方法です。
クリームやワックスには、蜜蝋から採れるビーズワックスやグリセリンなどの油分が含まれており、これらが皮革に馴染むことでしなやかになったり、艶を出せたりします。でも、ずっと同じ獣毛ブラシを使い続けているとブラシに余分な油分が残り、回数を重ねるごとにクリームやワックスの適量を調整するのが難しくなってきて、仕上がりにも影響がでてきます。
ちなみに、ビーズワックスの融点は約63℃、グリセリンの融点は17.8℃です。だいたい70℃のお湯に浸けたタオルを搾り、その表面にブラシの毛先を擦ります。軽い力で何度か擦るうちに、獣毛に付いていた油分が溶けていき、有色ワックスの色も薄くなっていきます。
クロスのお手入れには「お湯と洗濯洗剤」
クロスに付いた油分も、お湯で洗っています。お湯を桶などに張って洗濯用洗剤を溶かし、手洗いします。クロスの多くは綿素材ですから、だんたん元の生地の色が蘇ってくるはずです。そうして、脱水して乾かせば、クシャッとして汚れていたクロスがふんわり元通りになりますよ。
スポンジのお手入れ
クリームがチューブタイプの場合は、クリームの出口に丸いスポンジが付いていることがありますよね?また、四角いスポンジにクリームを取って塗る方もいると思います。そのスポンジが汚れてきたらどうしていますか?もちろん、洗ってOKです!
まとめ
靴が好きすぎて、ついつい伝えたくなって書きました。次回は、私が過去に履いてきて7年間大事に大事に使ってきた靴を紹介します!また、5年前に靴底を補強したパンプスと補強していない同時期に購入したパンプスの靴底を比較していますので、お楽しみに。
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