言っていませんでしたが、ちひろは今から5年ほど前、OTC医薬品メーカーに勤めていたことがあります。
過去のことですので黙っておこうと思っていたのですが…。
当サイトのカテゴリー「合理的生活」の中で、家族でシェアしてきたスキンケアアイテムを紹介する際に、どうしても熱量が高くなってしまうことが判明しました(笑)。
だから、もう5年も前のことですし余談も余談ですが、いちおう書いておこうと、筆?をとっております。
OTC医薬品メーカーに転職してどんなことをしていたか
OTC医薬品メーカーでは、私はおもに、自社の医薬部外品基礎化粧品シリーズの啓蒙や販売促進活動をしていました。
相手は、約200店舗を抱えるドラッグストアのバイヤーさんをはじめ、店長・スタッフの皆様でした。
自社の基礎化粧品の特徴をお伝えするために、お時間を頂戴していました。
「なぜメーカーが小売に営業を?」と、よ〜く聞かれる
余談ですが、OTC医薬品メーカーを退職した後の転職活動なんかで広告業界などに行くと、「メーカーがなぜ小売を直接のターゲットに?」と、よく聞かれました。
たしかに、メーカーと卸の関係なら分かりますが、なぜ直接小売に?という疑問を投げかけられるのは当然のことです。
私は営業の部署にいる営業さんとワンチーム制で、ドラッグストアさんの年間予算達成に向けた啓蒙・販売促進活動をしていました。
私は営業の部署ではない、スキンケア製品に特化した別の部署から全国各所に配置されていました。
ですから、営業さんはドラッグストアの役員の皆様にアプローチし、私は店舗様を訪問してキャンペーンの際にお手伝いをし、ボトムアップの役割を行なっていました。
スキンケア事業を持っている医薬品メーカーにお勤めの方ならなんとなく分かって頂けそうですが…、
啓蒙のお時間を頂けるということは、医薬品メーカー・スキンケアメーカーとして一定の認知を得られていたからだと認知しています。
これは、営業さんが卸との良好な関係値を日頃から築いてきたおかげです。
それがなければ、その先にいらっしゃるドラッグストアさんとの関係値だって築けません。
その上で、何十年とOTC医薬品を作り続けてきたメーカーが作ったスキンケアを、やっと売り込める時期になり、数年という比較的短期間ではありましたが、自社スキンケアの啓蒙・販売促進活動に携わることができた、というわけです。
退職後の部署のその後
私は5年ほど前に退職しています。
当時はコロナ前だったということもあり、ドラッグストアへの法人営業も活発だったという背景もあります。
また、そのころちょうど、ドラッグストア業界ではM&Aなどの動きもありました。
このM&Aをきっかけに、ドラッグストアさんの社内統制なども図られ、店舗に直接伺う頻度が減りました。
私が退職した理由は、出産・育児を見据えて転勤ありきの仕事は辞めようと判断したからです。
しかし、私が退職した後に、私がいたスキンケアの部署は解散したと聞いています。
もし今、コロナの渦中におらず、M&Aなどの動きもなければ、メンズスキンケアを売り込んでいるところなのかもしれません。
社内教育をきっかけに「スキンケアで肌疾患を予防しよう」という発想に至る
私が退職してからすでに5年は経っています。
なので、当サイトで私が提案しているスキンケアアイテムの選び方について、現代のスキンケアに沿っているわけではないと認識しています。
また、当時のエビデンスが更新されていることもあると思います。
ただ、仕事でスキンケア関連の畑にいた身として、一般の方にスキンケアの選び方を提案できることはあると思っています。
こう思う背景には、やはり医薬品メーカー時代にきちんと社内教育を受けてきたことが、薬機法などを知った上で販売につなげるという契機になったことも関係していると思います。
実は、私のような役割の人間を外注し、派遣先にお願いするメーカーも多いんです。
そんな中で、私がいたOTC医薬品メーカーでは自社で雇い、研修などに参加させて知識を付けさせてくれました。
店舗の売場の資材を替えるだけではなく、啓蒙や販売促進活動によって安定した関係を築けるようにしていました。
その点はマーケティングや営業の方針をダイレクトに受けられて、齟齬がなかったように思います。
月に1度、営業の皆さんに混じって参加していた社内研修では、肌疾患に関する勉強もしました。
これをきっかけに、「スキンケアで肌疾患は直せない」ということに自覚も生まれました。
そして、全国の製品ユーザーからのマーケット調査においても力を入れている会社でしたので、その取扱いに関することや広告表現についても学びました。
こうしたことをきっかけに、「スキンケアで肌疾患を予防しよう」という発想が私の中に浸透していきました。
採用面接でも話した紫外線アレルギーの経験について
またまた脱線してしまうのですが、過去の話をまとめてしてしまおうと思いますので聞いてください(謝)。
ちひろは、過去に紫外線アレルギーを経験しています。
その時は20才を過ぎたときで、今までのニキビとは違う吹き出物に悩まされていました。
そんなときに知人から奨められたのが、サリチル酸によるピーリングクレンジングでした。
これが結構な優れものでして、私が使い方を誤ってしまったために、顔全体が赤黒く膨れ上がって日中を過ごすことになってしまいました。
本来なら、気になるニキビ跡などにピンポイントで塗ることで、部分的に毛穴を覆った余分な角質層を剥がし、ターンオーバーを促す助けをするためのものだと、製品にも書いてありました。
しかし、どれも同じだと思って顔全体に塗り拡げた結果、その効果実感を過剰に得る羽目に…。
その頃は医薬品業界にはおらず、まだ別の業種で過密労働だったことから休みが取れず、およそ1ヶ月間は深々と帽子を被り、マスクをして勤務していたのを覚えています。
朝の早い職場だったので、明け方4時頃の暗い時間帯から紫外線で肌がむくんでいくのを感じながら起床し、皮膚科でもらったワセリンを分厚く塗って出勤するという日々を、1ヶ月繰り返していました。
私がこの経験をする以前は、化粧品で肌が荒れる経験はなく、「今月はどの化粧品にしようかな〜」というように考えていました。
でも紫外線アレルギーになったことで顔の角質層が剥がれ落ち、表皮が外的環境にダメージを受けやすい状態になると、ただ生活を送ることさえ苦しいんだということを実感しました。
この話は、OTC医薬品メーカーの採用試験で話したのですが、疾患ではなくとも肌がピリピリと過敏な状態だと何かに集中できないものです。
そうしたマイナスの要素をゼロにするのが、肌を整えるということではないかと、私は考えています。
回復後もあらゆる基礎化粧品を試し、結局ずっと続けられるアイテムを選ぶほうが良いと実感
回復してからも、高価なもの〜プチプラなものまで、あらゆる基礎化粧品を試してきました。
けれど、どれも長続きすることなく、1本を消費したら2本目を購入することはありませんでした。
「コレいいな」と思う製品が無いわけではないのですが、続かないんです。
性格の問題だと思い込んでいたのですが、30代になってどうも違うようだと思い直しました。
振り返れば、20代のときは若々しい肌環境でしたから、たぶん私の肌は何を塗っても良かったのだと思います。
今、30代になってちょっとずつシミが残り始めたり、ほうれい線やデコルテのシワが刻まれ始めてきたりして、はじめて振り返ることができました。
美白やエイジングも気になるところですが、お伝えしたように基礎化粧品の販売促進をしていた経験から、最低2ヶ月くらいは同じ化粧品を使い続けないと実感しにくいということも自覚しています。
もし、私が美白やエイジングケアをするなら、美顔器や美容外科のシミ取りなども組み合わせて行いたいほうです。
だから、高価な美白化粧品やエイジング化粧品は使いたくありません。
中途半端になるくらいなら、「プチプラなお値段で保湿力の高いものを選ぼう」という考えでいます。
美白・エイジングには、紫外線予防が鉄則
どんなスキンケアをするにしても、つまるところ重要なのは紫外線対策。
結局そうなんですよね。
どれだけ外にいたとしても、どれだけ炎天下の中スポーツや畑仕事をしたとしても、日焼け止めをこまめに塗り替えたり紫外線予防の衣類などで対策をしていなければ一緒。
美白・エイジングの基礎化粧品だって、使っていても紫外線予防をしていなければ水の泡になってしまいます。
スキンケアだけでは予防できないのもまた事実
もちろん、スキンケアアイテムだけで肌疾患を予防することはできません。
同じスキンケアを毎日使っていても、環境や食べるものが変われば、同じ人が使っているのに使用感が日によって異なることだってありますもんね。
また、年齢によって肌の環境も変化し、使用感は異なります。
だから、他の人が「良い」と言って奨めてきても、それがあなたやご家族にとって良い選択かどうかは、また別の話というわけです。
スキンケアアイテムに華やかさを求めず、専有する気持ちもない、家族でシェアするのも良し
ちひろ家のスキンケアアイテム選びには、華やかさがありません。
例えば、目盛りの一端が「華やかさ」、もう一端は「安定」という天秤があるとすれば、ちひろ家の選び方は「安定」の方に大きく振っています。
私が思う「華やかさ」は、機能性とは別のもので、ブランド力・香りなどが含まれます。
一方の「安定」は、肌が整う機能性のことです。
ちひろ家はみんな比較的乾燥肌よりで、肌疾患が出ていなときにも肌がピリピリ刺激を受けることがよくあります。
夫は、この前アレルギー検査をしたところ、花粉やダニ・猫のフケに対しアレルギー症状が出るリスクがあることが判りました。
息子なんかは乳幼児湿疹からアトピーに移行し、食物アレルギーを発症しています。
私に関しても、肌が整うなら香り付きでなくてよいし、収れん剤のようにアルコール成分で感じられるさっぱり感も得られなくてよいという考えです。
こうしたことから、ちひろ家は基礎化粧品に求める方向性は同じです。
けれど好みはみんな違いますので、当カテゴリー「合理的生活」では家族が我慢しないような「及第点」を探ることで、シェアするアイテムを決めている、というわけなのです。
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